毎年、冬場になると猛威を振るうインフルエンザ。この時期必要とされるのがタミフルという抗インフルエンザ薬です。しかし、タミフル耐性と言ってタミフルの効果を無効にしてしまうインフルエンザウイルスが存在します。

タミフル75mgの錠剤の写真

インフルエンザの寿命とタミフル耐性について

インフルエンザウイルスの人体での寿命は、人間の体内で抗体が形成されるまでの長くても7日~10日ほどとされています。
インフルエンザ感染は、一般的に空気感染とも呼ばれる飛沫感染によって起こります。飛沫核感染は、くしゃみや咳によりウイルスを含む飛沫が空気中に放出され、水分を多く含む飛沫は重いので下に落ちますが、飛沫の中には空気中で乾燥しウイルスのみの軽い状態になり空気中を漂うウイルスがあり、浮遊するウイルスを吸い込む事によって感染する事をさします。
インフルエンザウイルスの体外での寿命は、一般的に物に付着した場合は1日~2日、マスクや衣服に付着した場合は半日、金属やステンレスなどは4日間ほど生存するとされていますが、気温や湿度が密接に関与しています。インフルエンザウイルスは、温度32度以上で湿度50%以上の環境での空気中への拡散6時間後の生存率は0%とされ、高温多湿の環境ではインフルエンザウイルスは生存率が著しく低下します。逆に温度を大幅下げた21~24度で湿度50%の環境下での6時間後のウイルス生存率は3%~5%と高くなり、湿度を20%に下げるとウイルスの6時間後の生存率は60%になります。インフルエンザウイルスは、低温で湿度が低いほどウイルスの生存率は高くなり寿命が長くなります。
タミフル耐性ウイルスは、タミフルが効き難いウイルスの事であり、ウイルス表面のノイラミニダーゼのアミノ酸の変化が原因とされ、ノイラミニダーゼ遺伝子のアミノ酸番号275番目のアミノ酸がヒスチジンからチロシンへの変異が確認された場合、タミフル耐性株と判断されています。現在、発見されているタミフル耐性株は、ソ連A型インフルエンザウイルスですが、香港A型やB型インフルエンザの耐性株の発生が危惧されています。