タミフルが無効?タミフル耐性

毎年、冬場になると猛威を振るうインフルエンザ。この時期必要とされるのがタミフルという抗インフルエンザ薬です。しかし、タミフル耐性と言ってタミフルの効果を無効にしてしまうインフルエンザウイルスが存在します。

タミフル75mgの錠剤の写真

タミフル耐性をもつインフルエンザウイルス

インフルエンザは主に冬季に流行する急性の感染症で、発症すると風邪の諸症状に似た高熱と吐き気、全身の倦怠感などを伴います。インフルエンザには種類が存在し、ウイルスの構造によってA型、B型、C型と分けられています。
そのどれもが感染力が強く、A型に至っては変異しやすいことから、爆発的に感染が広まることも少なくありません。抗インフルエンザウイルス薬として発売されたタミフルは、ノイラミニダーゼ阻害薬として開発され、ウイルスが細胞から細胞へと移る際に必要となる酵素ノイラミニダーゼを阻害して、細胞内に閉じ込める効果があります。
その結果、全身にウイルスが広がるのを抑え、症状を緩和して短期的な発症で治療が可能になっています。このノイラミニダーゼはインフルエンザの中ではC型に存在せず、タミフルはA型およびB型のみに効果がある治療薬となっています。
特にA型に高い効果を発揮することから、日本ではタミフルを大量に消費していますが、ウイルスは耐性を持ちやすい性質のため、今後の使用でタミフルに対する耐性菌が発生しないか危惧されています。
既に2007年にはEU諸国でAソ連型(H1N1)の耐性ウイルスが発見されており、2008年以降には日本でも同様のウイルスが検出され、2013年には札幌で強い耐性を持った変異種が発見されました。
現在のインフルエンザ治療において、タミフルは主要な抗インフルエンザウイルス薬となっていますが、新型インフルエンザの対策として使用を控えるなどの対処が必要となってきます。
また、今後はA香港型やB型インフルエンザウイルスに耐性を持つ可能性もあることから、タミフル以外の治療薬も積極的に使用し、耐性菌を作らないように注意する必要があるとされています。

タミフルとリレンザどちらが有能?

インフルエンザ治療薬として有効とされている薬にタミフルがありますが、それ以外にリレンザという薬も有効だとされています。
どちらもノイラミニダーゼ阻害薬であり、A型インフルエンザウイルス、B型インフルエンザウイルスには有効ですがC型インフルエンザにはあまり効果がないとされています。
ノイラミニダーゼとは、インフルエンザウイルスが宿主細胞からほかの細胞へ繁殖を広げる際に、ノイラミニダーゼという酵素を必要としますが、タミフルもリレンザもそのノイラミニダーゼを細胞内に閉じ込めることでインフルエンザウイルスの増殖を防ぐという作用があります。
ただ、タミフルが経口薬であるのに対し、リレンザの経口服用の効き目は非常に低いため、主にドライパウダー吸入投与が一般的です。
しかし、吸入投与の場合お年寄りや乳幼児には困難なことが多く、一般的にインフルエンザと診断されて処方されるのはタミフルのほうが多いようです。
しかし、2006~2007年のシーズン期にタミフル服用後の異常行動が問題視されるようになって一時期使用が控えられるようになったのと、2008~2009年にタミフルの耐性ウイルスが発見され流行したことにより、リレンザの有効性が改めて注目されました。
日本では使用率が高いタミフルもリレンザも、実は世界的にはそんなに常用している国は少なく、インフルエンザ自体がわざわざ特別な薬を使用したりワクチンで予防するウイルスではないという認識が高く、また2014年にはタミフルやリレンザに有効性について疑問視され、現在に至るのが現状です。
インフルエンザに罹ったら重症化する前にすぐに直さなければと考えられがちですが、意外にも家で安静にして寝てるだけで治すというのが海外での常識なようです。

タミフルの副作用と異常行動の関係性

インフルエンザ治療薬として用いられることが多いタミフルですが、2007~2008年にかけてタミフルを服用した15歳以下の子供が異常行動を起こし、窓から転落するなどして事故死するケースが一時期話題になりました。
それが、タミフルを飲んだことでの副作用として考えられ、一時期子供への投与が顕著となり、もしタミフルが処方された時には保護者がしっかりと子供の行動を管理することが求められていました。
しかし、子供に対するタミフルの服用を控えても異常行動を起こす場合が多く、また必ずしもタミフルを服用した全員が異常行動を超すというわけではないことが明らかになってきました。
人は、高熱を出すと幻聴や幻覚を見たり、突然笑いだしたりおかしなことを口走ったりすることがあり、これは高熱によって脳の機能がうまく働かなくなることで起こるとされる熱性せんもう症だと考えられています。
インフルエンザも、同じく高熱が何日も続く感染症であるため、高熱により熱せんもう症を起こしている可能性が高いのです。
それが、タミフルを服用することで体が自由に動かせることが可能となり、幻覚に見えている通りの行動を起こしたことが原因ではないかと考えられています。
つまり、タミフルの服用尾と異常行動には関係性はあるけれど服用自体の副作用として異常行動が出ているというわけではないという見解なのです。
最近では、子供がインフルエンザに感染した場合薬効を薄めたドライシロップなどが処方されることがありますが、だからといって異常行動が出ないというわけではありません。
やはり子供が服用した場合には保護者が注意して子供の様子を観察することが大切になってきます。
また、もし異常行動が出てしまった場合には自分で解決しようとせずに医師に相談するのも一つの手段と言えます。

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